完全復帰を焦るほど遠のく回復

完全復帰を焦るほど遠のく回復

うつ病を患うと、とにかく意欲がなくなり、ヤル気が出ず、集中力も極度に低下します。しかし内科的にはどこにも異常はありませんから、周囲は「もっと気合い入れて頑張れ」と期待し、本人もその期待に応えようと無理をします。

 

この「無理」が、うつ病悪化の大きな原因のひとつであると言えます。

 

無理をしても頑張ろうとする、というのはうつ病患者の特徴のようなものですが、その頑張り≠フ裏には、「自分はこんなんじゃなかったはずだ」「もっとできるはずだ」という思いがあり、更に「早く元通りにならなきゃ」という強い焦りが存在します。

 

この「焦り」は、実は回復をさまたげるもう一つの悪因でもあるのです。

 

 

それまで社会的、家庭的にちゃんと役割をこなしてきた人がうつ病になると、〔これまでの自分〕と〔うつ病の自分〕とのギャップにひどく混乱します。

 

「こんなはずじゃないのに」と慌てるんですね。そして、何とか以前どおりに物事をこなそうと頑張るのですが、これがどうも思うようにいかない。そこで焦りが生まれます。焦りは無理を呼びますが、それでも動けない。それどころか、焦るほどに全てが空回りしていきます。

 

「こんなはずじゃないのに」と思うような状態、それがうつ病という病気の仕業なんです。「あれっ?」と混乱させて焦らせ、無理をさせ、回復を遅らせる。それがうつ病の正体です。だから、社会への完全復帰を焦るほどに回復は遠のいてしまいます。

 

 

そんなうつ病の正体≠ウえわかれば、何も焦ることはありません。後はうつ病に関する正しい知識を身につけて、適切な対処を行えば、ちゃんと回復できます。

 

敵を知れば乗り越えることができるということですね。

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